2014年04月12日

20歳スピースが奪首

3位から出たジョーダン・スピース(20)が70で回り、通算5アンダーで前日首位のバッバ・ワトソン(35)=ともに米国=と並びトップに立った。優勝すれば今回欠場のタイガー・ウッズ(38)=米国=が持つ最年少記録(21歳3カ月14日)を更新。初出場Vなら1979年のファジー・ゼラー(米国)以来4人目となる。66のベストスコアで2打差の5位に浮上したミゲル・アンヘル・ヒメネス(50)=スペイン=は最年長王者を目指す。

 20歳の新星が、優勝争いの先頭へ駆け上がった。大会4勝のウッズが腰痛で20年ぶりの不在となった大会で、初出場のスピースが快進撃だ。

 「ショットもパットもよかった。マスターズは夢の舞台。最終組に入れるなんて、すごく興奮するよ」

 スコアを2つ伸ばして、同組で回った前年覇者のアダム・スコット(33)=豪州=をプレーで圧倒した。14番(パー4)で第2打をピン1メートルにつけて3つめのバーディー。続く15番(パー5)では第1打を右の林まで曲げながら、池越えの第3打をピン奥2メートルにつけて連続バーディーを奪った。

 米ツアーの若手の中で飛距離はずぬけたものではないが、スコアメークの巧みさは一級品。「あんなに速いグリーンは人生で初めて。とにかく耐えることが肝心だと言い聞かせた」。ピンを攻めたい場面でもグリーン中央を狙ったという。

 マスターズの新星誕生には“17年周期説”がある。1963年大会でジャック・ニクラウス、80年大会でセベ・バレステロス、そして97年大会でウッズが、いずれも最年少記録を更新して優勝。20歳8カ月17日で最終日に臨むスピースがグリーンジャケットを手に入れれば、再び17年周期で最年少記録が塗り替えられる。(テーラーメイド R15)

 22歳の松山や石川よりも年下のスピースは2012年末にプロ転向。19歳だった昨年7月の「ジョンディア・クラシック」では3人によるプレーオフを制して、1931年以来となる10代のツアー優勝を果たした。

 同じコースで毎年開催されるマスターズを制するには経験が重要な条件。34、35年の第1、2回大会を除けば、初出場初優勝は79年のゼラーしかいないのだ。

 「緊張するだろうけど、これだけコースが難しいと、相手のことなんて考えられない。髪が薄くなるよ」と会見では冗談を飛ばす余裕もあった。ウッズが欠場したマスターズで、新たなヒーローが誕生するかもしれない。(アイアンセット)


Posted by いとうまこと at 13:17│Comments(0)
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